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『プラサンナパダー』における中論頌の形態について

作者: 王俊淇 点击数: 更新时间:2025-08-16 16:55:14

はじめに 七世紀頃の中観思想家チャンドラキールティ(Candrakīrti)が著した 『プラサンナパダー』(Prasannapadā)は『中論』(Mūlamadhyamakakārikā, MMK)の注釈 書の中でサンスクリット完本が現存する唯一の文献である.本稿は『プラサンナ パダー』における『中論』偈頌を次の二種類に大別する.第一に,『プラサンナ パダー』は『中論』注釈書として,その構成に従い,順次に『中論』偈頌を引用 し,注釈を施している.本稿では,このような『中論』偈頌を「基本型」と呼 ぶ.第二に,チャンドラキールティはある思想を説明するために,『中論』の偈 頌を適宜援用する場合がある.この援用された偈頌を基本型と比べると,異読を 含む例が少なくない.本稿では,異読が見られる援用偈頌を「変異型」と呼ぶ. 変異型は『プラサンナパダー』の校訂のみならず,そこに引用される『中論』 偈頌のテキストを確定するうえでも,無視できないものである.本稿は『プラサ ンナパダー』における変異型の例を抜き出し,『プラサンナパダー』写本1)を参 照しながら,これらを分析する. 『中論』偈頌の変異型 『プラサンナパダー』全体にわたって,以下の7つの変 異型の例が回収できる.(太字は基本型と相違する箇所

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